中学受験ラボに通っていれば、ご家庭でのお母様・お父様の大事な役割もわかります。
志望校合格という結果をつかみ取るため、お子様が中学受験をきっかけに大きく成長するため、最も効果的なご家庭での接し方、
声かけの仕方がわかります。
「どうやって勉強のやる気を出させればよいかわからない」「勉強について話そうとするといつもケンカになってしまう」
「学力が全然伸びなくて、今のままじゃ間に合わない」といったお悩みを解決するための方法がわかります。
中学受験ラボでは「お母様・お父様へのお願い」として、お子様との接し方、声かけの仕方をお伝えしています。
ここでは、「お母様・お父様へのお願い」の一例をご紹介します。
中学受験に向かうお母様・お父様にご覧いただき、参考にしてくださいますと幸いです。
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生活リズムを整える
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たっぷり睡眠
子どもにとって必要な睡眠時間は9~11時間と言われています。
中学受験期は、5年生までは最低でも9時間、6年生は最低でも8時間の睡眠を確保してください。
これ以下の睡眠時間ですと、日中学習しているときの集中力がガクンと下がってしまいます。
睡眠時間より大事な勉強はありません。
それを肝に銘じていただきたいです。
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早寝早起き
朝型の生活をしている子の方が、学習の効率が良く、気持ちも安定していることが明らかです。
小学生のうちに作った早寝早起きの習慣は、一生の財産になります。
遅くとも9時に寝て、6時に起きる生活習慣ができたら、最高の集中力を維持した学習ができます。
それを目指して、食事時間、入浴時間をご調整してください。
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3食楽しく食べる
食事は3食しっかり食べてください。
好き嫌いなくバランスよく食べることよりも、楽しく家族といっしょに食べる温かい時間を大事にしてほしいです。
できれば、夕食も塾弁当ではなく、自宅で食べるようにしてほしいです。
お互いの顔を見ながら家族で会話する時間がある子どもの方が、確実に学力も伸びます。
家族の大事な時間より優先される勉強はありません。
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スクリーンタイムの管理
スクリーンタイムとは、画面視聴時間です。
つまり、Youtubeなどの動画を見る、テレビを見る、ゲームをする、スマホをさわる時間のことです。
スクリーンタイムは短ければ短いほど、子どもの脳は成長します。
スクリーンタイムが長ければ長いほど、子どもの脳は成長を妨げられます。
スクリーンタイムができるだけ短くなるよう、お子様と話し合ってルール作りをしてください。
2
良好な親子関係を保つ
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できるところを見る
中学受験に向かう中で、どうしても苦手なところ、できないところに目が行きがちです。
すると、急速に親子関係が悪化し、ケンカばかりで、親子のストレスも大きくなります。
いつでも、できるところ、成長したところ、わが子の良いところを見るようにしてください。
中学受験を通して、お子様の学力を伸ばすために最も大事な関わり方です。
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子どもらしい過ごし方
中学受験に向かう期間も、子どもらしく過ごすことを大事にしてください。
子どもらしい過ごし方とは、遊びこむ時間、自然の中で過ごす時間、体験活動をする時間をたくさん取るという意味です。
子どもの頭、心、体は、遊びを通して最も成長します。
遊びを通して学力は向上します。
遊びや体験活動より優先される勉強はありません。
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全部落ちてもよいと腹をくくる
「受験校に全部落ちて、地元の公立中学校に進学するのも、わが子にとってよい選択肢だ」と思える中学受験をしてください。
絶対にこの学校じゃなきゃダメだ、絶対に公立中学校はダメだ、と思った状態で中学受験をすると、親子ともに追い詰められていきます。
「全部落ちてもよい」とお母様・お父様がどっしり構えてくれることで、お子様は伸び伸びと学習できます。
学力もぐーんと伸び、精神的にも大きく成長します。
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手を離すタイミング
中学受験は、お子様が自立していくきっかけになります。
お母様・お父様が学習管理をして、学習状況やテストの結果を把握しようとすると、親子関係はすぐに悪化します。
少しずつ学習管理から手を離し、家庭学習をお子様自身に任せるようにしてください。
お母様・お父様はどっしり構えて見守っているということをお子様が感じ取ると、急激に成長していきます。
学力を伸ばすための近道です。
3
学校選びのサポートをする
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わが子だけを見る
「○○ちゃんは、○○中学校を受けるみたい」
「ママ友からの情報によると、□□中学校は、すごく評判がいいみたい」
といった考え方は✕です。
周りの子との比較や、周りからの情報に左右されないと心を決めるのが大切です。
周りの子を見ていても、素敵な学校選びはできません。
わが子だけを見て、個性に合った学校、安心して伸び伸びと通える学校を、第一志望にしてください。
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偏差値を基準にしない
偏差値を学校選びの基準にすると、親子ともに追い詰められていきます。
「偏差値55以上に行けば安心」
「偏差値50以下には行かせたくない」
という考え方はやめてください。
学校選びの基準は、わが子の個性に合った学校であるか、安心して伸び伸びと6年間通える学校であるかです。
その基準で、たくさんの学校見学、文化祭見学に連れて行ってあげてください。
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校風を見る
私立中学校の校風は、自主性尊重型なのか、それとも管理型なのか、という軸で比較することができます。
また、リベラルアーツ(教養)重視型なのか、それとも受験科目重視型なのか、という軸でも比較できます。
これらの軸で比較すると、その学校の校風が見えてきます。
志望校選びでは、校風をしっかり見てください。
そして、親子いっしょに楽しく充実した学校選びの時間を過ごしてください。
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親子の大事な時間
親子いっしょに学校選びをすることは、とても楽しく充実した時間です。
お子様が中学校に入学すると、親子の時間をじっくり取るのは難しくなります。
中学受験での志望校選びをきっかけに、親子いっしょに過ごせる時間を大事にしてください。
悲壮感でいっぱいの、追い詰められた時間にしてしまうのはもったいないです。
この学校も素敵だな、この学校にも行ってみたいな、そんな楽しい時間を過ごしてほしいです。